農学部を選んだ理由と、食への探求心
幼い頃から農業は身近な存在でした。父の実家が農家で、母の実家も農業が盛んな北海道・帯広にあったからです。何より「食べること」が大好きだった私は、迷わず農学部へ進学しました。大学では酪農現場の作業を一通り経験する実践的な内容から、「馬のアキレス腱に含まれる蛋白質の機能について」の研究まで、幅広く知識を深めました。食への探求心はアルバイトにも繋がり、精肉店でのお肉の量り売りや、青果店での販売など、食の現場を経験しました。
「IT×農業」当社への入社を決めた理由
就職活動では「手に職となるスキルを身につけたい」という思いから、IT業界、特にユーザー系の企業を軸に探していました。その中で出会ったのが当社です。IT企業でありながら、全農グループのシステム開発を通じて「日本の農業・食」に関われる点に強く惹かれました。
面接の雰囲気が温かく、自然体でお話しできたことも入社の決め手ですが、「『全農』に関わる仕事なら、農家である祖父母が喜んでくれるかもしれない」という思いもありました。
プログラミング言語も分からない、ゼロからの出発
入社当時はIT知識が全くなく、「プログラミングとは何か」すら分からない状態でした。入社後すぐの新人研修で参加した外部のプログラミング研修では、「外部設計」や「基本設計」といった初めて聞くIT用語がなかなか理解できず、「私にSEが務まるのだろうか」と焦りを感じたのを覚えています。しかし、日を追うごとに開発の面白さが分かるようになっていきました。同期と教え合い、自分の言葉で説明することで知識が定着していく実感がありました。他社の新入社員と切磋琢磨できたことも良い刺激となり、研修を終える頃には「未経験でもSEとしてやっていけるかもしれない」という確かな自信へと変わっていました。
実践的なOJT
配属先で扱う言語は、新人研修で学んだ言語とは全く違う言語でした。全く見たことのないシステム画面に最初は戸惑いました。しかし、配属後の研修は非常に手厚いものでした。先輩社員のサポートのもと、約3ヶ月かけてプログラム作成からテストまで一連のシステム開発を模擬体験できたのです。命令一覧とサンプルコードを照らし合わせ、「この処理ならこう動くはず」と自分の頭で考えながら手を動かす実践的なカリキュラムのおかげで、実務に入る前の不安を払拭することができました。
農学部での経験が活きる現在の業務
現在は、お肉の受け入れから販売、在庫までを一元管理し、会計システムへ連動する前段となるシステムを担当しています。8名ほどのチームの中で、私は主にお客様からの要望に基づくプログラムの修正・開発をおこなっています。大学や精肉店のアルバイトで培った知識を活かすことができており、大きなやりがいを感じています。
業務の中で難しさを感じるのは、プログラムを見ただけでは分からない「お客様のリアルな使い方」を理解することです。システム上は対策が必要に見えることでも、実際の現場の運用では、運用でカバーできることがあるからです。そのため、普段から先輩たちの会話をよく聞いて現場のリアルな運用を把握し、わからない言葉があればすぐにメモを取るなど、積極的に知識を吸収するようにしています。
入社1年目での機能追加、そして今後の目標
嬉しかったのは、1年目の終わりにシステムへの機能追加をメインで任せてもらえたことです。「開発に挑戦したい」という私の思いを先輩方が汲み取ってくださり、手厚いフォローのもと画面とプログラムを作成しました。その機能がリリースから1年以上経った今でも不具合なく動いていることは、私にとって大きな自信になっています。こういった経験をさせていただける環境に、日々感謝しています。
今後の目標は、お客様と直接コミュニケーションを取り、要件定義から携わることです。「こんな機能を追加してはどうでしょうか」と自ら提案や調整を行い、お客様の業務改善に貢献できるエンジニアを目指して、これからも成長し続けたいと思います。