私がプロジェクトのチームリーダーを初めて任されたのは、入社5年目の時。当時はメンバーとして仕事をする方が好きでしたし、上司から話をいただいた時も「代われる人がいないなら」と、仕方がなく受けたというのが本音でした。当初は周囲のリーダーに比べて圧倒的に経験が不足していましたし、チームのベテランメンバーに助けてもらうこともしばしば。別チームのリーダーも私のことを気にかけてくれて、よくアドバイスをくれました。そんな頼りになる先輩リーダーの一人、別部署で活躍する女性リーダーのAさん。大きなプロジェクトもテキパキとこなす姿にずっと憧れていて、仕事のコツを知りたいと思って私から話しかけたことがキッカケで親しくなりました。
たびたび仕事の相談にも乗ってもらっていましたが、その中で意外だったのは先輩自身も悩み、迷いながら仕事をしていた点。先輩が明るく「私も悩んでいるし、正解なんて全然分からないよ」と話してくれたことで、あんなに大きなプロジェクトを任される完璧なリーダーでも悩むのだなと、少し気持ちが軽くなりました。また、女性リーダーとして男性の上に立つという点にも少し不安がありましたが、女性だからと気負わなくてもいいと教えてくれたのも先輩でした。先輩とは所属する部署が違ったこともあり、業務に直結する細かい部分について話すことは少なかったですが、かけてくださる言葉一つひとつが私の励みになっていたように感じます。
リーダーになったことで大変なこともありましたが、周りを見る目やメンバーの話を聞くスキルも身に付きましたし、今は良い成長の機会を与えてもらえたなと思っています。