この仕事で大切なのは、お客様の懐に深く入り込み、業務への理解を深めながらユーザー視点でシステムを改良していくことだと思っています。お客様からもチームの一員としてとらえていただけることが多いですし、システムを“つくっておしまい”の仕事ではないからこそ、その後の運用する中で日々改善点と向き合っていくことが大切です。そのことを強く感じるようになったのはお客様の存在を身近に感じたからでした。
私は約8年間、千葉の事業所で働いていました。それまで本社ではJAグループのシステム担当者様と仕事をすることが多かったのですが、千葉では直接システムユーザーとやり取りをする機会が豊富にありました。システム担当者様とのやり取りと違い、難しいと感じたのは専門用語が通じない点。
そのためシステムの仕様書などをつくる際に、誰が見ても分かりやすい表現にするなどユーザー視点を意識した仕事をするように変わっていきました。ユーザーの目線に立つというのは、その方の業務や事業内容を深く理解していないとできないことですので、コミュニケーションを取りながら理解を深めることも心がけていました。システムの難しい話は黙って聞いている方も、業務の話になると楽しそうに話してくださって。普段どのようにシステムを使っているのかをイメージできたことで、より使い勝手のいいシステムをつくっていけるようになりました。難しいと感じることもありましたが、一方で実際にシステムを使っている方の声が聞けるという、やりがいも大きかったです。
このやりがいを後輩にも感じてほしいと思い、私が管理するプロジェクトのメンバーには現場に近いポジションを任せるようにしています。